2008.04.04 書評:「ご冗談でしょう、ファインマンさん」
このおっさんおもしろすぎ。
ノーベル物理学者であるR・P・ファインマンの自伝書です。マンハッタン計画に参加していたこの人のことを手放しにほめるのは日本人として少々気がとがめる部分もあるのですが、それを忘れさせるくらいユーモアにあふれた奇人です。
物理学者なのにドラムを叩いてリオのカーニバルに参加し、絵筆を取れば個展を開き、神学校の生徒たちと科学について議論する。
何がやりたいのか良く分からない、一貫性が無いといえなくもない、けれど好奇心という病気にとりつかれた人生とはこれほど面白い物なのかとワクワクしながら読んでいました。
自伝書がおもしろかったのって、初めてかもしれない。
学習・理解・工夫という、この人のスタンスを見習いながら大学で勉強したいと思います。
![]() | ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫) (2000/01) リチャード P. ファインマン 商品詳細を見る |
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ノーベル物理学者であるR・P・ファインマンの自伝書です。マンハッタン計画に参加していたこの人のことを手放しにほめるのは日本人として少々気がとがめる部分もあるのですが、それを忘れさせるくらいユーモアにあふれた奇人です。
物理学者なのにドラムを叩いてリオのカーニバルに参加し、絵筆を取れば個展を開き、神学校の生徒たちと科学について議論する。
何がやりたいのか良く分からない、一貫性が無いといえなくもない、けれど好奇心という病気にとりつかれた人生とはこれほど面白い物なのかとワクワクしながら読んでいました。
自伝書がおもしろかったのって、初めてかもしれない。
学習・理解・工夫という、この人のスタンスを見習いながら大学で勉強したいと思います。
2007.11.30 国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
なんだろう、このさわやかな読了感は。
この本は、本来さわやかさとは無縁の本です。
外務省に勤めていた著者が、鈴木宗男議員と共に横領の罪で起訴された経緯と、取調べから判決に至るまでの経過を書き綴った、それはもう人間の恨みや嫉妬や計算や姑息さがあふれんばかりの一冊。
……そのはずなのに、どうしてこう読んでいてさわやかな気分になるのでしょうか。
きっと、ここに出てくる人たちがそれぞれ自分たちの仕事に対して全力で立ち向かい、相手もまた全力であることを理解しあっている点が、こういった読了感を与えているんだと思います。
面白いのが、ロシアの政治家。
出された酒を飲まない奴は信用しないというお国柄は、まあキライじゃないのですが、飲めない相手に飲ませて後で倒れたと聞いたら悪かったと言うくらいなら最初から飲ませるなよと。
まあ、そういった儀式で相手を信用できるかどうか「選別」しているのでしょうけど、急性アルコール中毒などの心配もあるのですから、もう少し命にかかわらない方法で選別できないのでしょうかねぇ。
まあ、イギリスの紅茶と一緒で「伝統」なんでしょうけど。
この本はとてもうまく書かれていて、読んでいると著者は時代の流れ(グレーゾーンの範囲の縮小)に対応できなかった(もしくはそれを見誤った)だけだという印象を強くうけます。
もちろん、これは被告人自らが著者なのですから、当然の主張なのかもしれませんが、これほど読んでいて「そうかもしれない」と抵抗無く受け入れられるのは、この筆者がそこまで計算して筆を重ねた結果でしょう。
私個人としては、この人は白だと思いましたが、まだ控訴中みたいですね。(棄却されたんだっけ?)
これだけ読ませる文章を書ける相手には、無条件で無罪を上げたくなるのは活字中毒者(というより私の)悪い癖です。
![]() | 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1) (2007/10) 佐藤 優 商品詳細を見る |
この本は、本来さわやかさとは無縁の本です。
外務省に勤めていた著者が、鈴木宗男議員と共に横領の罪で起訴された経緯と、取調べから判決に至るまでの経過を書き綴った、それはもう人間の恨みや嫉妬や計算や姑息さがあふれんばかりの一冊。
……そのはずなのに、どうしてこう読んでいてさわやかな気分になるのでしょうか。
きっと、ここに出てくる人たちがそれぞれ自分たちの仕事に対して全力で立ち向かい、相手もまた全力であることを理解しあっている点が、こういった読了感を与えているんだと思います。
面白いのが、ロシアの政治家。
出された酒を飲まない奴は信用しないというお国柄は、まあキライじゃないのですが、飲めない相手に飲ませて後で倒れたと聞いたら悪かったと言うくらいなら最初から飲ませるなよと。
まあ、そういった儀式で相手を信用できるかどうか「選別」しているのでしょうけど、急性アルコール中毒などの心配もあるのですから、もう少し命にかかわらない方法で選別できないのでしょうかねぇ。
まあ、イギリスの紅茶と一緒で「伝統」なんでしょうけど。
この本はとてもうまく書かれていて、読んでいると著者は時代の流れ(グレーゾーンの範囲の縮小)に対応できなかった(もしくはそれを見誤った)だけだという印象を強くうけます。
もちろん、これは被告人自らが著者なのですから、当然の主張なのかもしれませんが、これほど読んでいて「そうかもしれない」と抵抗無く受け入れられるのは、この筆者がそこまで計算して筆を重ねた結果でしょう。
私個人としては、この人は白だと思いましたが、まだ控訴中みたいですね。(棄却されたんだっけ?)
これだけ読ませる文章を書ける相手には、無条件で無罪を上げたくなるのは活字中毒者(というより私の)悪い癖です。
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