2007.09.01 映画と人形と人間
壊れそうな装丁
映画を見に行かねばならない。死んだ17番目の妹のために。23人の妹がいるが、死ぬのは決まって17番目の妹だ。
というくだりで始まるこの本は、序盤からかなりの摩訶不思議ワールドへ突入します。

正直万人にお勧めできる本ではありません(それでも私は大好きですが)。

主人公の妄想とも、現実とも取れない(そもそもこの世界にそれらの区別があるかどうかもわかりませんが)記述と、古書のような表記。

小説という「物」を、文章だけでなく、装丁から外観、構成にいたる「本そのもの」を小説だと定義した場合に始めて一冊の「本」として完成するような作りになっています。

これを読んだ人は、「面白い」「つまらない」と二極化した感想のどちらかを抱くでしょう。

この世界では、自分の常識など通用せず、あるのはただ登場人物たちが魅せる世界のみ。

そんな本が読みたいなら、(ちょっと高いけど)手にとってみるのもいいかもしれません。

ちなみに広義では妹萌え本です。
2007.09.01 連打しすぎて突き抜けた
俺たちのR25

フリーペーパのR25という雑誌を愛読しているのですが、その中の連載のひとつ「つきぬけた瞬間」というインタビュー記事が、一冊の本にまとまって出版されました。

しかもいきなり文庫で。

この手の本は、新刊として発売するときにはハードカバーか新書の形式をとって、半年〜一年たったころに文庫化されて、高い値段を払った人たちを怒らせるのが出版会のトレンディ(?)だったのですが。

こういった、当たり前の需要を当たり前に満たせるから、R25はフリーペーパーとして不動の地位を築いているのかもしれませんね。

内容は、現在さまざまな職種で有名であり(前提条件)かつ人生に何か哲学持ってる(ようにみえる)人たちのコメント集。

それらの文字に触れると、とてもくすぐったく、とても熱くさられます。

こういった本を読むと、たいてい「成功してる人たちだからこういえるんだよ」とニヒリズムに浸ってしまうところですが、それを感じさせないのは彼らがすごいのか、文章の構成がうまいのか。

色々と考えながら読むことが出来る一冊です。

いや〜しかし、高橋名人の、
「実は16連射はウソだったんだよねー」
にはびっくりした……。