2008.01.10 書評:知的生産の技術
 知的生産に関する書物の元祖、本家、始祖。
 なんたってこの人が「知的生産」という言葉を作ったのですから。

知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)
(1969/07)
梅棹 忠夫

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 その“技術”に関しては、さすがに古さを感じずにはいられませんが、それより驚くのが、知的生産におけるその先見性です。
 もう、随所に「エスパーかあんたは」と言いたくなるような発言がちらほら。

 情報の生産、処理、伝達、変換などの仕事をする産業を全てまとめて、情報産業とよぶことができるが、その情報産業こそは、工業の時代につづくつぎの時代のもっとも主要な産業となるだろうと、私はかんがえている。
(P.11)


 ややさきばしったいいかたになるかもしれないが、わたしは、たとえばコンピューターのプログラムのかきかたなどが、個人としてもっとも基礎的な技術となる日が、意外にはやくくるのではないかとかんがえている。
(P.15)


 これはほんの一部の抜書きですが、この本が書かれたのが今から40年以上前であることを考えると、驚嘆せざるえません。
 きっと、著者が民俗学やに通じていることから、こういった先見性と呼ぶにはあまりにもぶっとんだ“時代を見る力”を得ることができたのでしょう。もっとも、民俗学やってる人たち全てがこんな超人ばかりだとも思えませんが。

 なにはともあれ、驚きっぱなしの読書時間でした。

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