私は高校生だったころの学生として生活していた記憶があまりはっきりとしていません。
学校外では、ネット上で有志を募りTRPGのイベントを開催したり、初めてのカラオケに夢中になったり、コミケという存在を知りのめりこんだりとそれなりに楽しく充実した日々を送っていました。
けれど、では学校で何をしていたかというと、はっきりとこれだ!といえるものがなかなか思いつきません。
遊んでいた記憶はすべて外か、外に関連した遊びを同級生としていたことくらいです。きっと、自分の興味が外に向いていた時期だったのでしょう。狭い学校の中よりも、広い外の世界にもっと楽しい出来事が待っている。そんな気がしていたのかもしれません。
本書クビツリハイスクールは、そんな狭い内側から、外側に出たいと願った少女の物語です。そこがどんな場所であり、外にどんな現実がまっていたとしても、今いる場所よりはいいはずだと思ってしまうのは、人間の性なのかもしれません。